シニアの住み替えは何を優先すべき?“ついの住処”選びで大事な5つのポイント

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年齢を重ねるほど、「この先どこで暮らすのが安心なんだろう?」と考える場面が増えてきます。
私自身も、ついの住処をどうするかとぼんやり考えていたら、ふと母の言葉を思い出しました。

「空気がキレイで、温泉のあるところに住みたいわ〜」

思わず「まずは病院じゃない?」と心の中でツッコミつつ、確かに気持ちは分かるのです。自然の中でゆっくり暮らしたい、温泉で体を癒やしたい……そんな理想は多くのシニアに共通するもの。

でも実際の住み替えとなると、“優先順位” をきちんと整理しておく必要があります。
そこで今回は、シニアが安心して暮らすために、本当に必要な条件をまとめてみました。


1. 最優先は「医療アクセス」

結論から言えば、健康に不安が出てくる年代では 病院までの距離が最重要 です。

・徒歩圏内に内科・整形外科・歯科がある
・救急対応の病院までタクシーで10〜15分以内
・定期通院が億劫にならない距離感

この3つがそろうだけで、日々の安心度がまったく違ってきます。高齢者になると予防接種や定期健診など医療機関へ行く機会が多くなります。あまりにも遠いと面倒になってしまいますよね。

田舎のゆったりした暮らしは魅力的ですが、大きな病院まで車で40分……という環境は、運転免許を返納した後に大きな壁になります。


2. 歩いて行けるスーパーやドラッグストアは必須

シニアの生活において、「買い物のしやすさ」=生活のしやすさ と言っても過言ではありません。

・食品や日用品が歩いて買える
・ドラッグストアが近くにある
・コンビニが近くにあるとATMや急な買い物、荷物の発送も出来る

特に一人暮らしの場合、買い物の負担はそのまま生活の負担につながります。
「スーパーまで坂道を登って20分」などになると、将来必ず苦労します。


3. 地味だけど重要な「平坦な道」

これは実際に年齢を重ねた方ほど実感するポイント。

坂の多い街は、思った以上に生活のハードルが高い。

・日々の歩行が負担
・転倒リスクが上がる
・買い物帰りが大変
・冬場はさらに危険

都市部でも、駅前に急坂がある地域は少なくありません。
住み替えを検討するときは 行き帰りの道までチェックしておくと、後々の負担が大きく違います。


4. ほどよい都会の便利さが、年齢を重ねるほど必要になる

シニアの住み替えでよく聞くのが、

「若い頃は都会が好きだったけど、老後は自然豊かな場所でのんびり暮らしたい」

という願望。でも現実は、その逆のケースが増えています。

●都市部の安心ポイント

・医療機関の数が多い
・交通網が整っている
・買い物がしやすい
・行政サービスが受けやすい

つまり、年を取ってからのほうが都市部の便利さが必要 なのです。
車に乗らなくても生活が回る環境は、シニアにとって何よりの安心材料。

盲点だったのが、選挙の投票場所が遠くて困ると聞いたことがあります。前の職場の方が言っていました。お年寄りは投票するという人が多いです。確かに人口が投票場所は遠くなる可能性は出てきますね。となると、「市役所や行政機関の近く」も候補でしょうか。

「都会すぎず、田舎すぎず」
そんな“中くらいの便利さ”の街が、実は住み替え先としては最強です。


5. 理想よりも「続けられる暮らし」が大切

空気がきれいな場所、自然が豊かな地域、温泉のある環境……。
その気持ちは分かりますし、心が喜ぶ環境も大事です。

しかし、住み替えで最も大切なのは
“無理なく長く暮らし続けられる場所かどうか” です。

いくら理想的な環境でも、病院が遠かったり、買い物が難しかったり、坂が多かったりすると、結局はストレスになってしまいます。


まとめ|シニアの住み替えでチェックすべき優先順位

  1. 病院までのアクセス(徒歩・バス・タクシー含む)
  2. スーパー・ドラッグストアの距離
  3. 平坦な道の多さ(地形)
  4. 車がなくても生活できる街かどうか
  5. 心地よさ(自然・環境・好み) ※これは最後でもOK

理想を大切にしつつも、現実的な暮らしやすさをしっかり押さえておけば、シニア期の住み替えはぐっとスムーズになります。

ついの住処を考えるというのは、“終わり”を考えるようで少し寂しいかもしれません。
でも実際は、「これから先をどう快適に生きるか」 を選ぶ、前向きな作業です。