テレビでも取り上げられた、泣いちゃう話です。まとめてみました。


奇跡の猫ちゃん「小六」と「六」の物語
運命の出会い
2012年のこと。あるご夫婦の人生を大きく変える出会いがありました。それは「小六(ころく)」と名付けられることになる、一匹の野良猫との出会いでした。
背骨は一見して折れていて、下半身は麻痺して脚が動かず血まみれ。獣医師からは「手術しても命の保証はできない」という厳しい宣告を受けました。たとえ回復したとしても相当な覚悟がいることの現実にお二人は悩み抜き、結果、覚悟を決めて家に連れて帰りました。この猫が小六(コロク)ちゃんです。
そして手術を受けましたが、下半身は麻痺のままで治ることはなく、内臓にもかなりのダメージがありました。
奇跡の生命力
しかし、小六ちゃんの生きたい気持ちが大きかったのです。どんどん元気になっていき、保護から2年で圧迫排尿ができるようになって、オムツもはずせるようになりました。
前脚だけで元気に走り回り、甘えるようにもなりました。
新たな試練
順調に見えた小六ちゃんの生活でしたが、新たな病気が発見されます。それは「肥大型心筋症」という心臓の病気でした。異常が見つかってからわずか2週間後のこと。2016年9月15日家族に見守られながら、小六ちゃんは静かに永遠の眠りにつきました。
保護時に、「長く生きられない」と言われた猫ちゃん、瀕死の状態から4年間も生きられた、愛をたっぷりもらう家族に巡り合えたのは、小六ちゃんにとっても幸せだったと思います。
亡くなった後の、大きすぎる喪失感は相当なものだったと想像します。家族は戦ったんだと思います。こんなの辛くて耐えられない!でも、それが・・・。
約束の言葉
小六ちゃんを見送る時、女性は涙ながらにこんな言葉をかけました。
「また猫に生まれ変わってきてね。でも母ちゃん鈍感だから見つけてあげられないかもしれないから、小六ってわかるような印をちゃんとつけてきてね。絶対見つけてあげるからね」
この切ない願いを込めた言葉が、後に信じられない奇跡を呼ぶことになるのです。
4年後の奇跡
小六ちゃんが天国に旅立ってから4年後。信じられない出来事が起こりました。
猫の保護活動をしている知人から、「猫を虐待する人がいる。被害に遭う前に助けたい猫がいて、家族に迎えてくれる人を探している」と聞き、ご夫婦は引き取る決意をします。
引き渡しの日は、偶然にも小六ちゃんの命日からちょうど4年後の2020年9月15日。小六ちゃんが天国へ旅立った日と全く同じ日だったのです。
背中に刻まれた「印」
引き取った当初のその猫は警戒心が強く、ソファの下から出てきませんでした。しかし翌日にはごはんを食べ始め、3日目には家の中を歩き回るようになりました。
そして、その時女性は目を疑いました。その猫の背中には、まるで「六」という文字のような模様があったのです。
まるで、小六ちゃんが約束を守り、印をつけて帰ってきたかのようにー。
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六ですよね!! しかも一画めはハートです。奇跡の生まれ変わりですよ。
新しい家族「六」
夫婦は迷うことなく、その猫に「六」という名前を付けました。
愛は永遠に
早く天国に行ってしまった小六ちゃんのの無念を晴らすかのように、六ちゃんは今日も元気いっぱいに遊び回っています。愛する家族のもとで、今度こそ長く幸せに暮らしてほしい。そんな願いを込めて、夫婦は六ちゃんを大切に見守り続けています。
おしゃべりで賢い六ちゃんでした!

